![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/アラジンカセットガスストーブ黄色.jpg)
キャンプで暖房というと薪ストーブがオシャレで憧れますよね。
しかし薪ストーブはかさばるし設置も片付けも手間がかかる。
安くてどこでも入手できるカセットガスが使用できる暖房器具は
電気も液体燃料も必要なく、コンパクトにどこにでも持ち運べます。
カセットガスの使用期限は製造から約7年。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/ボンベ使用期限.png)
例えば灯油だと、きちんと保管すれば次の冬は問題なく使えると言われています。
これに比べるとカセットガスは無造作に放っておいても7年間は使えるわけですから
防災用品としても超優秀です。暖房能力としては灯油ストーブに劣りますので
真冬のキャンプには頼りないかもしれませんが、厳寒期以外やサブ暖房、
防災用品としてはおすすめです。
ストーブ・ヒーターの種類
ストーブには対流式と反射式というのがあり、暖まり方に違いがあります。
対流式とはヒーターで暖められた空気が上昇し対流することで空間全体を暖める方式です。ゆっくりと広い空間を暖めるのが得意です。デザインがレトロかわいいものが多いですね。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/対流式ストーブ.jpg)
反射式とは燃焼部奥に反射板が設置してあり、跳ね返った熱でヒーターの正面を効率よく暖める方式。空間全体も暖まりますが、狭い範囲を早く暖めるのも得意です。実家にあったようなやつです。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/反射式ストーブ.jpg)
キャンプや災害時の使用となると、気密性が低い場所での使用が
想定されますので、すぐに暖まる反射式か
対流式なら外気温の低さに負けない高い発熱量の物がいいですね。
アラジン(Aladdin)
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/アラジントップ.jpg)
燃焼効率の高い青い炎の青炎式ランプを販売していたアメリカのアラジンが、ヨーロッパへ進出するため英国アラジンを設立。そこから世界中に輸出販売され、多少の構造変更はあるものの70年以上前のクラシックなスタイルを変えずに販売されています。現在のラインナップは石油・電気・カセットガスヒーター、調理家電。かわいさNo.1です。
青い炎の製品をブルーフレームと呼んでいます。frame「枠組み」ではなく、flame「炎」のフレームです。格闘アクションゲームの名作に登場するヨガフレイムのフレイムです。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/リアルヨガフレイム.jpg)
アラジン(Aladdin) ポータブルガスストーブ
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/CB缶アラジン赤.jpg)
レトロでクラシカルでコンパクトで、かわいさジャンルでは
非の打ちどころのないデザインのストーブです。
パッと見ると、いかにも重そうで石油ストーブです!って感じのデザインですね。
石油臭くて、重くて、かさばって、おしゃれに我慢はつきものですが、
このストーブは比較的コンパクトで5.7kgと軽量。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/軽い 羽毛.jpg)
燃料はどこでも手に入るCB缶(カセットガス)です。
圧電点火方式で着火しますので電池も不要。
本体とカセットガスがけがあれば使用できます。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/アラジンガスストーブ安全.jpg)
テント内や室内で使用する場合は万全の安全対策が必要です。
ボンベの圧力上昇や酸素不足による不完全燃焼、転倒時消化、
火が消えた場合のガス供給を止める安全機能は装備されていますが、
一酸化炭素濃度までは計ってくれませんので、
幕内で使用する場合は必ず一酸化炭素警報器をできれば2台設置して
一酸化炭素中毒対策をしましょう。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/CO中毒.png)
一酸化炭素警報器を2台用意するのは1台だと故障や電池切れで
機能しなかったときに命を守るためです。必ず2台用意しましょう。
永久に眠りから覚めないなんてことはあってはなりません。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/眠り姫.jpg)
アラジンのカセットガスストーブは同社の石油ストーブほど
パワフルではなくメーカーも推奨してはいませんが調理にも使用できます。
たくさんお湯を沸かしたり、強火力を要するものには向きませんが
弱火でいいものや、煮込み料理や保温にはちょうどいい火力です。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/煮込みストーブ.jpg)
加湿もできて一石二鳥です。
夜は青い炎が美しく、これが一つあればキャンプも家庭もおしゃれに
彩ってくれる素敵すぎるお手軽オシャレなガスストーブです。
氷点下の真冬の夜は石油の方がパワフルでいいと思いますが。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/アラジンブルーフレーム.jpg)
アラジン(Aladdin) ポータブルガスストーブ シルバークイーン
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/アラジンシルバークイーン.jpg)
黒柳徹子さんの頭のようなデザインのカセットガスストーブ。
その名もシルバークイーン。
ワイルドなアウトドアというより、
エキゾチックなアジアンテイストを感じるデザインですね。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/エキゾチックインテリア.jpg)
中のまあるい網部分はおばあちゃんちの石油ストーブを思い出します。
前述のポータブルガスストーブと比べると火力は落ちますが、
反射式のストーブですので正面はすぐに暖まり、
体感的にはポータブルガスストーブより暖かく感じます。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/反射式ストーブ-1.jpg)
火力が弱い分、燃費がいいのでデザインが気に入ればこちらも悪くないです。
安全装備についても一通り対策されていて安心です。
反射式ストーブには調理が全くできないものも少なくありませんが
こちらのシルバークイーンはちょっと時間はかかりますが上部の鉄板でお湯を
沸かしたり、煮込み料理や保温もできます。
お湯を沸かしながらだと幕内が早く暖まりますのでおすすめです。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/シルバークイーン お湯.jpeg)
イワタニ(IWATANI)
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/初代イワタニ-1.jpg)
イワタニ産業はLPG(液化石油ガス)分野で国内シェアNO.1の実績で
最も信頼できるメーカーのひとつです。
色気のない、超実用的なガス機器を製造しているイメージがありますが、
最近はオシャレなのに機能的にお手軽キャンプを楽しめるギアを出しています。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/FOREWINDS折りたたみ.png)
同社のアウトドアブランド『FORE WINDS』が2021年3月に刷新され安全、安心、機能的、お洒落なアウトドアギアが日米で同時展開されています。
トップシェア企業がここまでやると鬼に金棒です。
イワタニ(IWATANI) カセットガスストーブ『マイ暖』
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/IWATANIマイ暖.jpg)
軽量コンパクト、電源不要で点火したらすぐにぬくもりを感じられる
そんなポータブルカセットガスストーブです。
コンセントも電池も不要でボンベを除いた重量約2.6kgと
軽量コンパクトで使いやすさも抜群です。
小型軽量で反射式ストーブですので空間全体を暖めるのには向いていませんが、
ピンポイントで暖まりたい場合は最もお手軽な1台です。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/熱光線.jpeg)
室内専用となっていますので水濡れは厳禁ですしキャンプでの利用は自己責任ですね。
テント内は一酸化炭素中毒さえ気をつければ室内ですかね。
自宅より空間が狭いので少しの不完全燃焼でも一酸化炭素中毒になる
可能性がありますので、特に狭い幕内では換気に気を使って、
一酸化炭素チェッカーの複数台稼働は必須です。
お洒落なキャンプには向かないようなデザインですが、
自宅とキャンプ兼用であれば無難な選択です。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/べんぞうキャンプ.jpg)
さすがはトップシェアのイワタニの製品だけあって基本的な安全装備である
不完全燃焼防止、立消え安全装置、転倒時消火、異常圧力消火の4点は全て網羅しています。
イワタニ(IWATANI) カセットガスファンヒーター『風暖』(KAZEDAN)
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/イワタニ風暖.png)
冒頭でストーブには2種類の方式があると説明しましたが、
この『風暖』(KAZEDAN)は反射式でも対流式でもない画期的な異端児です。
暖かい風が出るファンヒーターで暖かい空気を強制循環させます。しかも電源不要。
電源がいらないのにファンが回って風が出るって不思議ですね。
下に難しい説明がありますが炎の熱と吸気の温度差で自ら発電する機能が備わっています。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/熱電発電素子.png)
前述の『マイ暖』の出力1.0kWに対しこの『風暖』は出力2.0kW。
他社製品を含めてもカセットガスストーブで出力2.0kWはかなりの高火力です。
早く力強く暖めます。その代わり燃費を犠牲にしていてカセットボンベ1本で
約2時間の燃焼時間で、かなり太短い豪快仕様です。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/豪快.jpg)
パワフルに風を送りながら暖めますので割と広い空間でも暖められますし
発熱体が目に見えて露出していませんので一定の注意は必要ですが
比較的安心して使えます。燃焼時間は限られますがエンジンを切っての車中泊にも
重宝しそうです。
就寝中に寒くてガスを取り換えなければならない程度の燃焼時間ですが、
キャンピングムーンから発売されている
CB缶3本連結ガスステーション+変換アダプタ+マルチガスホースで
カセットガス3本を同時に風暖に連結できるようになり
最大6時間以上の連続使用が可能になります。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/連結ガスステーション3.jpg)
なんとキャンピングムーンのメーカーHPにもはっきりと『風暖』などにも使用可能と
明記されています。
メーカーHPには「カセットガス暖房機はテント内や車内で絶対に使用しないで下さい。」
と記載があります。私はメーカーの注意事項を理解した上で十分に一酸化炭素中毒対策、
火災対策を行って自己責任で行っています。一酸化炭素は無色無臭です。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/一酸化炭素中毒.png)
決してテント内や車内での使用をすすめるものではありません。この機器は屋内専用です。
取扱説明書をよく読んで、くれぐれも間違った使い方はしないでくださいね。
遠赤外線ヒーターアタッチメント
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/ヒーターアタッチメント.png)
使い捨てカイロの次くらいにお手軽な暖房用品がコレです。
全てのバーナー類と合体させると効率よく遠赤外線を発生させることができる
遠赤外線ヒーターアタッチメントです。
有名どころですとコールマンから発売されていますし、
安価なノーブランドの中国製だと900円程度から手に入ります。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/COLEMANヒーターアタッチメント.png)
安くて小さくて軽いこの製品はストーブやヒーターを運ぶ車載スペースがなくても
気軽に運べて使えます。熱気が上昇しますのでヒーターとして使用中にも安定して
上に載せられる鍋や夜間があれば、暖をとりながら調理ができます。
遠赤効果で強い熱気が特に上方向に広がりますので天井も床面も厚くなりすぎないように
注意が必要です。
ボンベがバーナーから近い場合もボンベの異常過熱に注意が必要ですし、
発熱体が露出していますので直接触れないよう、周囲に可燃物を置かないよう気をつけましょう。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/もえやすい物を置かない.jpg)
徒歩やバイクでの積載スペースが限られる場合にはかなりおすすめの暖房器具ですし、
防災用品としてもライフラインが寸断された場合に手軽に効率よく暖まるために
一つ持っておくと便利です。ガスコンロの火の暖かさと、
アタッチメントを乗せたときの暖かさは全く別次元です。
特に上部(テントやタープ)は熱で溶けたりしないよう注意してくださいね。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/火事.jpg)
まとめ
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/CB缶アラジン3色.jpg)
オシャレなキャンプを楽しむにはやっぱり薪ストーブが一番カッコいいし、料理もできて
めちゃくちゃ暖かいんですが、かさばる、煙突をつけたり設置が大変、不完全燃焼による
一酸化炭素中毒が心配。燃料の薪が買うとそれなりに高い。などなど、ハードルが高い。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/薪ストーブたいへん.jpg)
石油ストーブは薪ストーブより手軽で、燃費もいいんですが、狭いテント内だと
一酸化炭素中毒が心配で、本体が熱くなりちょっと心配。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/おしゃれ石油ストーブ.jpg)
その点、CB缶暖房なら各種安全装備があり転倒させても燃え上がったりしにくく、
安心してはいけませんが薪や石油と比べると不完全燃焼が起こりにくく
中毒のリスクも低いです。燃料の消費期限も長く燃料を常備しておけます。
不便や我慢を楽しむキャンプではなく、手軽に気軽に行くのんびりキャンプで
みんなで楽しく、気合を入れすぎないポカポカゆるゆるキャンプを楽しんじゃいましょう。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/雪温泉猿.jpg)
そういえば『ゆるキャン』っていうアニメありましたね。見たことないけど。
CB缶を使用できるキャンプ用品よりOD缶を使用する機材の方が多い気がしますが、
CB缶⇔OD缶のアダプタが普通に購入できますのでいろいろ試してみるといいかもしれません。
CB缶はOD缶に比べて底面積が小さく安定しないこと、
形状の違いや設置位置によりボンベが異常加熱され爆発することもあります。
手軽に使用できるCB缶ですが油断せずに危険を予知して使用しましょう。
おしらせ
STAND.FM ガリバーのおすすめ中古車ラジオ でいろいろ配信していますので、
よろしければ聞き流しにご利用ください。
他にも、SPOTIFY、Google Podcast、Apple Podcast、Radio Public、Breaker、Anchorでも
マルチ配信しています。
私、 ガリバーの楽天ROOM では、おすすめのカー用品、
災害時にすごく役立つ楽しいキャンプ用品を紹介しています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ガリバーでした、バイバイっ。
コメント