![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/美しいビーチキャンプ.jpg)
夏と言えば海水浴、どうせなら海辺でキャンプ、花火、焚き火を楽しもう!
というわけで、海水浴場まで徒歩5分、釣りもできて海に沈む夕日も美しい!
照りつける太陽は肌をジリジリと焦がすほどに灼熱です!
これが夏の醍醐味です!
そんな最高のキャンプ場はたくさんあります。
その夜、BBQしながら冷えたビールでもと思ってもクーラーボックスの中は
既にやや冷えている程度の温度。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/ホットビール.jpg)
自然の中での昼間の豪遊と照りつける太陽によって体力は残りわずか。
明日をエンジョイするために早く寝よう。
暑い・・・暑い・・・幕内の気温30度。
眠れない。パンツ一枚でも暑い。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/熱帯夜.jpg)
そして寝不足のまま体力の回復もままならずに朝を迎える・・・
過去の苦い思い出です。
しかし、今はこんな素敵なものがあるんですね。
目からウロコでした。
ドメティックの3wayポータブル冷蔵庫!
エルロンの3wayポータブル冷蔵庫!
以下紹介につづく...
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/キンキンに冷えてやがるT.jpg)
カセットガスでなぜ冷える?
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/アインシュタイン.jpg)
アインシュタインはガスを燃やして冷却するという、その発明を見てとても感心して
驚いたんだとか。アインシュタインもガスを燃やして冷却する装置を開発した人の
一人らしいとかいろいろ言われていますが、原理としてはアンモニア水溶液を熱する、
気体アンモニアを液体にする。液体アンモニアは水素に触れると急激に気化する。
この時に奪われる気化熱により庫内を冷却するというものです。
気化するときに周囲からたくさんの熱エネルギーを奪うそうなんです。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/アンモニア冷蔵庫仕組み-1.jpg)
周囲は凍ってしまうほど熱を奪われる。これにより冷却されるんですね。
カセットガス式ポータブル冷蔵庫のメリット
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/はなまる.jpg)
がんばって保冷はするものの温度は下がるばかりのクーラーボックスと比べたら、
積極的に冷やせるというだけで絶大なメリットがありますが他にもいろんな良い事があります。
電源不要
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/電源不要.jpg)
AC100V(家庭用コンセント)やDC12V(車のシガーソケット)の電源でも稼働しますが、
今回のテーマであるカセットガスを使用する場合は、点火から全て電池もいらずに
完全に電源不要で使用できます。ただし、アウトドアに持ち出す前に家庭用電源で
事前に庫内を冷やしておいて、移動中は車内から電源を取る。
こうすると無駄なく効率よくカセットガスに切り替えられます。
静か
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/静かなキャンプ.jpg)
前述したアンモニア吸収方式(アブソープションシステム)での冷却は
普通の冷蔵庫のようなコンプレッサーやファンが存在しないため
稼働音が全くしません。就寝の邪魔にならず、キャンプ・車中泊に最適です。
保冷剤不要なのでスペース効率が高い
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/冷凍庫保冷剤.jpg)
冷蔵装置の分、内容量が減って重くなりますが、保冷剤を入れる必要がないので
庫内を有効に使えます。あまり詰め込みすぎると冷蔵能力が落ちるのでご注意を。
キャンプ前の数日は、キャンプの食材に加えて溶けにくいんだけど凍るのにも時間がかかる
長時間型の保冷材に冷凍庫を占領されがちですよね。保冷剤が不要なので家庭の冷蔵庫
の負担も軽くなります。
氷が作れる
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/冷凍庫保冷剤-1.jpg)
クーラーボックスでは氷は作れませんし、買った氷を入れても溶けていく一方です。
ポータブル冷蔵庫なら少量ながら氷を作れますし、クーラーボックスならすぐに
溶けてしまうクラッシュアイスも板氷も何日も凍ったまま保存できます。
燃費が良い
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/コストカット.jpg)
一般的な家庭用カセットガス1本で19~20時間稼働できます。カセットガスランタンでも
カセットガスストーブでも1本で約3時間程度ですが、それに比べるとかなり燃費がイイです。
アンモニア水溶液からアンモニアを気化させる極弱火で冷やせるからですね。
家庭でも冷蔵庫として使える
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/寝室冷蔵庫.jpg)
買物しすぎちゃって冷蔵庫に入りきらないことありますよね。
そんなとき緊急的に使えるととっても助かります。
さらにベッドサイド冷蔵庫としておすすめです。アンモニア吸収型の
機構ですのでコンプレッサー式より格段に静かで眠りの邪魔になりません。
災害時にライフラインが断たれても使える
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/電柱倒壊-1.png)
通常時はAC電源で家庭用予備冷蔵庫として、災害時には
車のガソリンがある限りはDC電源でも使用でき、電源ゼロでも使用できますので
カセットガスの備蓄さえあればライフラインが断たれても、
生鮮食品も一定量は保存可能。なかなか頼りになるやつです。
カセットガス式ポータブル冷蔵庫のデメリット
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/八大地獄.jpg)
静かでランニングコスト安くコードレスで冷蔵環境を整えられる
カセットガス式ポータブル冷蔵庫ですが、機能性が上がると
それなりにデメリットもあるものです。
水平を保たなければいけない
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/かっこいい水平器.jpg)
デメリットというか使い方の注意ですが、水平を保たなければいけません。
アンモニア溶液が偏ると冷却効率が落ちて、知らないうちに庫内の温度が
上がってしまうことがあります。左右だけでなく前後の水平も気をつけましょう。
水平器が内蔵されている冷蔵庫もあるくらいです。
一酸化炭素中毒に注意!!
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/かっこいい水平器-1.jpg)
極弱火であるとはいえガスを燃焼させていますので不完全燃焼による
一酸化炭素中毒のリスクはゼロではありません。
室内や幕内での使用の際は適宜喚起して、一酸化炭素中毒チェッカーを
複数個用意しましょう。一酸化炭素は無色無臭です!!
燃焼をともなうので熱を発生する。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/炎.jpg)
特に夏キャンプで活躍するポータブル冷蔵庫ですが、極弱火とはいえ
機器内で燃焼がおきていますので少なくとも熱を発生します。
狭い幕内やタープ下で使用する場合、一酸化炭素中毒に気をつけることは
もちろんですが、気温がやや上昇してしまう可能性もありますので
雨に濡れない水平を保てる幕外での使用がおススメです。
水濡れ厳禁
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/水濡れ厳禁.jpg)
アウトドアでは電源なしのガスボンベのみで使用可能ですが、
AC/DC電源も使える仕様になっている電化製品でもありますので水濡れは厳禁です。
容量のわりに重い
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/重い猫.jpg)
冷蔵・冷凍機能があるので当然ですが同じ内容量のクーラーボックスに比べると
大きくて重いです。
例えば、カセットガスで冷蔵冷凍できるドメティックの3wayポータブル冷蔵庫ですと
容量31L、重量14kg、L/W/H:443/500/440mm、価格は約6万円
クーラーボックス代表は憧れのYETI タンドラ35
容量28.3L、重量7.7kg、L/W/H:406/533/395mm、価格は約4.3万円
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/YETIタンドラ35.png)
超高性能なクーラーボックスは断熱層がぶ厚いため、外寸は意外と
大きな違いはありません。しかし、やはり冷蔵庫の方が冷蔵機械がある分重いです。
内容量が同じもので比較すると冷蔵庫には保冷剤を入れる必要がないことから
食材等を入れられる実質的な有効容積では冷蔵庫の方がたくさん入りますね。
座れる保証はない
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/拷問椅子.png)
クーラーボックスですと人が座れる堅牢性が確保されているものもありますが
ポータブル冷蔵庫は人座る前提では作られていません。
座ってみたら案外大丈夫そうだというレビューもありますが、
メーカーHPにも取扱説明書にも座っていいという表記はありません。
ついつい座っちゃいそうですが完全自己責任ですね。
ROVR(ローバー)のクーラーボックスは座るためのクッションは付属されていますし、
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/ROVR座る.png)
YETI(イエティ)はクマに襲われても大丈夫という
“BEAR RESISTANT”の表記があります。
高性能クーラーボックスであれば座るくらいは大丈夫でしょう。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/YETI-BEAR.png)
おすすめのカセットガスポータブル冷蔵庫
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/ポータブル冷蔵庫キャンプ.png)
カセットガスが使用できるポータブル冷蔵庫は選択肢がそんなに多くありません。
ここでは私が知る限りの現在購入可能な
全てカセットガス式ポータブル冷蔵庫を紹介してみます。
Dometic CombiCool(ドメティック コンビクール) ACX 35G
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/06/ドメティック使用中.png)
スウェーデンのストックホルムに本拠地を置くエレクトロラックス社は
ヨーロッパ最大の家電メーカーであり、日本国内でも
数は多くありませんが欧州らしいおしゃれ家電を展開しています。
このエレクトロラックス社から2001年に分離独立したのがドメティック社です。
ちゃんとした歴史に基づいた会社で、ストックホルム証券取引所に上場しています。
そんなドメティック社から発売されているのが
CombiCool(コンビクール)ACX35Gです。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/DOMETIC-COMBICOOL.png)
見た目はメタリックでモダンなデザイン、
製造国はハンガリーということでオシャレ感ありますね。
カセットガスが本体内に設置できるので外装はスッキリしますが
その分、有効容量を若干犠牲にしています。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/DOMETIC-COMBICOOL裏.png)
電源を利用する場合に作動中のランプなどが全くなく、アンモニア吸収式のため
作動音が全くしないので動いているかどうかは庫内の温度でしか確認できません。
DC電源利用の場合はON/OFFスイッチすらなく、電源ソケットに差し込んで
アクセサリーをONにしたら作動開始します。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/DOMETIC-COMBICOOLスイッチ.png)
カセットガス使用時は小窓から炎を見ることで作動確認ができます。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/DOMETIC-COMBICOOL確認窓.png)
カセットガス装着後間もなくはガス管内に空気が残っているので
着火しにくいことがありますが故障ではないのでしつこく着火ボタンを押してみましょう。
良い点
・メイドインハンガリーでオシャレっぽい。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/ハンガリー景色.png)
・デザインがモダンで素敵。(北欧風?)
・カセットガスが機器内へおさまるのでスッキリ。
イマイチ?な点
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/イマイチ.png)
・作動ランプがないので動いてるかどうかわかりづらい。
・カセットガスを機器内に収める分、有効容量が減る。
・水平を確認する手段が内蔵されていない。
良い点も悪い点もありますが、2021年夏現在で最もメジャーな
カセットガス式冷蔵庫です。
家庭で使った場合の電気代
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/電気シミュ-1.png)
ちなみにAC100Vの場合、年間消費電力は507kwhとありますので
AC電源で1年間つけっぱなしにすると料金体系にもよりますが
年間電気代は約15,000円程度です。
ドメティック CombiCool ACX35G概要
寸法 L/W/H : 443 / 500 / 440(mm)
重量:約15kg
Aileron(エルロン) 3way 冷蔵庫 フロステル
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/エルロン3way冷蔵庫.png)
あまり聞き覚えのないAileron Nature Sports(エルロンネイチャースポーツ)
というメーカーのカセットガスも使える冷蔵庫。
3wayというからにはAC100V、DC12V、ガスの3種類使用できるのは
もちろんですが、この冷蔵庫はガスのゴム管を本体につなぐ仕様になっており
プロパンガス(LPガス)が使用でき、さらに本体に付属している
デュアルコネクションレギュレーターを介することでカセットガス(CB缶)や
OD缶も使用できる、電気で2way、ガスで3way、合わせて5種類の動力供給が選択できます。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/エルロン3way冷蔵庫デュアルコネクション.png)
ガスボンベは機器の外に設置することになりますのでどうしてもボンベ分は出っ張りますが
そうすることで庫内スペースを有効活用できています。AC/DCの電源ケーブルは着脱できるので
ガス使用時にボンベは出っ張りますが、電源ケーブルを外せばけっこうスッキリします。
水平を保たないと冷えが悪くなるアンモニア吸収方式の冷蔵庫ですが、水平を保つための
水平器が内蔵されているところはうれしいポイントです。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/エルロン3way冷蔵庫4枚写真.png)
良い点
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/エルロン3way冷蔵庫デュアルコネクション2.png)
・単体で買うと高価なデュアルコネクションレギュレーターが標準装備。
これがあるとLPガス使用機器にCB缶、OD缶が使用できます。LPガスボンベがなくても
家で炊くよりおいしいごはんをガス炊飯器で炊いたり、LPガス仕様のBBQグリルやコンロも
CB缶やOD缶で使えるようになり使用器具の幅が広がります。
・水平器内蔵でいつでもどこでも水平に。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/水平線.png)
・ガスボンベが外部設置なので庫内容量が大きい。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/東京ドーム○個分.png)
イマイチ?な点
・中国製に悪いイメージを持つ人もいる。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/ドラえもん.png)
・ボンベが機器の外にでっぱる。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/かみつきばあちゃん.png)
家庭で使った場合の電気代
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/ピカチュウ貯金箱-1.png)
AC100Vで1年間つけっぱなしにすると、
料金体系にもよりますが年間電気代約24,000円です。
エルロン3way 冷蔵庫 フロステル概要
寸法 L/W/H:500 / 490 / 447(mm)
重量:約18kg
まとめ
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/キンキンビール.png)
今回はコードレスでどこにでも持ち出せる、カセットガス式冷蔵庫の紹介でした。
主にキャンプ場での使用を想定しましたが、海水浴でもバーベキューでも
どこでも役立ちます。海の家で買うビールってあんまり冷えてなかったり、
キンキンに冷えている生ビールなら800円くらいして高いですよね。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/海の家.png)
でも、このカセットガス式ポータブル冷蔵庫があれば、キンキンに凍らせた
ビアジョッキを凍ったまま海岸まで運んで冷えたビールを注いで楽しむことができます。
連泊の場合は食材の長時間保存に、日帰りバーベキューや1泊の場合は、
このポータブル冷蔵庫はキンキンビール専用冷蔵庫としての使用がおススメです。
私は2Lペットボトルを自宅で完全に凍らせて持っていきます。
そして現地でその氷を削って氷のジョッキを作ってビールを楽しみます。
![](https://www.gullivlog.com/wp-content/uploads/2021/07/氷のジョッキ.png)
もちろんそれだけでなく、災害時にライフラインが断たれた場合にも冷蔵庫単独で稼働
できるので防災用品としても完璧です。
家庭の冷蔵庫がちょっと足りないとき。
アウトドアへ冷たいまま持ち出したいとき。
災害時の食料保存に。
いろんなお役立ちポイントがある電源なしで使えるガス式ポータブル冷蔵庫。
ちょっと高いけど一家に一台あっていい逸品ですよ。
お知らせ
STAND.FM ガリバーのおすすめ中古車ラジオ でいろいろ配信していますので、
よろしければ聞き流しにご利用ください。
他にも、SPOTIFY、Google Podcast、Apple Podcast、Radio Public、Breaker、Anchorでも
マルチ配信しています。
私、 ガリバーの楽天ROOM では、おすすめのカー用品、
災害時にすごく役立つ楽しいキャンプ用品を紹介しています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ガリバーでした、バイバイっ。
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