ワイルドスピードに登場する代表的な日本車、
アメリカの映画なのであえて国産と言わずに日本車と言いましょう。
トヨタスープラJZA80型
A80とも呼ばれます。
(2019年に発売された最新型はJZA90ではなく正式にはDB型と言います。
しかし一部のカタログ等では旧型をしのんでかA90と呼んでいることもあります。)
ワイスピに登場するスープラは1993-2002年まで販売されたモデル。
シリーズ1作目に主に登場していますが、
7作目のラストシーンにも白のスープラが登場します。
この白のスープラは7作目のSKY MISSION撮影が終わらぬうちに
交通事故で他界したブライアン役のポールウォーカーが
生前に実際所有していたものでこのシーンはファンは忘れられないでしょう。
このシーン撮影の時、ポールウォーカーは既に他界しているおり
彼との別れを惜しむかのような感動的なシーンです。
現実でポールが亡くなった直後のシーンであることを知って見るのと
知らずに見るのでは気持ちの入り方が違います。
7作目の撮影が終わっていなかったことから
一部のシーンはポールウォーカーの4人いる弟のうち2人が務めました。
今後の作品でのブライアンの立ち位置はどうなるのでしょうね。
7作目でも8作目でもブライアンが亡くなったという描写は全くありませんし。
8作で登場するドミニクの息子がブライアンという名前なのも気になります。
次回9作目でドミニクの息子がブライアンという名前であることと
亡くなったポールウォーカーが演じるブライアンがどうなったのか、
その関係が描かれるのかもと思っています。
7作目の最後に「For Paul(ポールに捧ぐ)」とテロップが出る。感動的。
A80型スープラのマニュアル車は中古車市場で約300万円~800万円。
続きまして
マツダRX-7 FD3S
ワイスピシリーズ中に何度も登場します。主人公のドミニクの愛車としても登場。
この車は発売当時は世界で唯一のロータリーエンジン搭載車でした。
ロータリーエンジンは、普通のピストンが往復するエンジン(レシプロエンジンと言います。)
のピストンの代わりに、おむすび型のローターの周りにガソリンと空気を混ぜた気体を
吹き込んでスパークプラグの火花で爆発をおこしておむすびを回すエンジンです。
レシプロエンジンのように往復運動を回転運動に変えるのではなく
元々回転運動を出力するため振動が少なく低騒音だと言われています。
それと同時にパワーロスが最小限になり、効率がよく、小排気量、コンパクトでも
ハイパワーを実現しています。
しかし燃焼室が大きくなってしまうので熱効率が悪く燃費が悪くなってしまいます。
簡単に言うと燃費が悪いスムーズに回るエンジンがロータリーエンジンです。
ロータリーエンジンは小排気量でも倍の排気量のレシプロエンジンと同じ程度の出力を発揮します。
RX-8が2012年に広島工場での生産終了したとともに
ロータリーエンジンの歴史は一旦幕を閉じました。あくまで一旦です。
というのは現在発電機としてロータリーエンジンの特性が注目されているからです。
BMWの電気自動車、i3は電気自動車ですが、
電気自動車だとどこでも充電できるわけではなく、給油するより時間もかかるので、
それが原因で電気自動車を購入しない人も少なくないと思います。
この心配を解消するためにBMW i3には発電用の小型エンジンが搭載されているモデルがあります。
これをレンジエクステンダーといいます。
レンジ(範囲)をエクステンドする(拡張する)という意味なので、
要は走れる距離を自前の発電機で延ばしますから心配しないで買ってね、という機能です。
電気自動車は静かですよね、そこに往復運動するレシプロエンジンを積んでしまうと
どうしても振動が発生して静粛性が損なわれてしまう。
そこでローターリーエンジンの出番です。
燃焼室の爆発力を直接回転力に変えて発電するので振動が少なく
電気自動車(EV)の静粛性を損なうことなく航続距離を延ばし
ドライバーは快適に、ガス欠に対する心配を排除できるというものです。
世界で唯一、最後までロータリーエンジンを製造したマツダだけでなく、
ドイツの高級自動車メーカーアウディも発電機としてのロータリーエンジンに注目して
一時期はマツダの協力を得ずに開発を進めていましたが
アウディはどうやらロータリーエンジンを採用しなさそうです。
ワイルドスピードに登場する車をサクッと紹介して
イチオシの車映画の話をしようとしてたんですが、
スープラとRX-7に時間をかけすぎました。
ちなみにロータリーエンジンは最終的にマツダが唯一無二のメーカーでしたが
過去には他の会社も製造してましたし、世界初のロータリーエンジン搭載車は
ドイツのNSUというメーカーから発売されたヴァンケルという車です。
他にシトロエンも作ってましたしスズキはロータリエンジンバイクを発売しました。
ヤマハ、カワサキも発売までいきませんでしたが
ロータリーエンジンバイクの開発を進めていました。
外国メーカーは結構ロータリーエンジンバイクを出してますしね。
RX-7は中古車市場で200万円~700万円
マツダ RX-8
RX-8は玉数も多く40万円~400万円ほどで購入可能。
RX-8は観音開きドアとなっており小さいながらも後部座席用のドアもあるので
比較的4人乗車しやすい優しいスポーツカーです。価格もお値打ちです。
これこそ中古車の真髄、新車で買えないエンジンの形式を数十万円から楽しめるんです。
日産S14型240SX
日産S14型240SX(日本ではS14型シルビア)
劇中に登場する240SXは直列4気筒2.4Lエンジンの日本で発売されていない北米仕様の240SXです。
1994-1998年販売モデル。
日本国内で中古で買うならシルビアS14型となります。
日本仕様はエンジンが直列4気筒2LのターボとNA。
1996年にマイナーチェンジして顔がツリ目に変わっているので、
1996年以降の後期型のターボ車でできればマニュアル車がおすすめです。
ターボ車はK’s、ターボなしのNA車はQ’sというモデル名です。
NA とは?
ちょっと余談。ターボなしのNAの言いましたがNAって何?と思われた方に勝手に回答します、
ターボとは簡単に言うと扇風機でたくさんの空気をエンジンに送り込んでパワーアップするもの、
ターボなしをノンターボとかNAと言いますが日本語で言うと自然吸気、
自然に空気を吸い込むエンジンです。
これを英語でNATURAL ASPIRATION、NATURALはご存じの通り自然。
ASPIRATIONは願望とか呼吸という意味があります。
それでターボなしの車やエンジンをNA車とかNAエンジンと言います。
ターボ / スーパーチャージャーとは?
それに対して過給機つきのエンジンをターボ車とかターボエンジンと言います。
過給機というのはエンジンに空気を強制的に送り込むカタツムリみたいな形をした扇風機のことです。
扇風機を機械的に回すものをスーパーチャージャー、
エンジンからの排気の圧力で回すものをターボと言います。
最近の国産車はターボ車はあってもスーパーチャージャー搭載車はほとんどなくなりましたね。
しかしワイルドスピードでよく見る比較的短距離のドラッグレースでは
低回転からの出力が大きいスーパーチャージャー搭載車もよく登場してます。
ドミニクが乗っているアメ車のダッヂチャージャーのボンネットから飛び出して、
前見えねえじゃんみたいなやつがスーパーチャージャーです。
市販車のスーパーチャージャーはボンネットから飛び出してませんのでご心配なく。
すっかり話が長くなりました。
S14シルビアのターボのマニュアル車は中古車で100万円から300万円で買えます。
旧型のS13と新型のS15は5ナンバーサイズだけど
このS14だけ3ナンバーサイズでちょっとボディサイズが大きいです。
BCNR33型スカイラインGT-R
BCNR33型スカイラインGT-Rよく言われるR33GT-Rです。
これは日産スカイラインシリーズの4代目で一番速いモデルです。
1995-1998年発売モデル。エンジンがRB26DETTというエンジンで
これは日本で一二を争う有名なエンジンでまさに名機といわれています。
LSDとシンクロして動く4輪駆動システムのATTESA E-TSが搭載されていて
ブレーキは高性能ブレーキブランドのブレンボ社のものが標準装備されています。
LSDとかATTESA E-TSとか意味わからないですよね。
説明してもいいんですけどこれを話し出すと長くなりますし、
うまく説明できる自信がないので割愛します。別でググってみてください。
中古車市場では350万-800万円。2ドアクーペでこの値段。
なんでそんなこというのかというとですね。このR33型GTRにはセダンモデルがあるのです。
4ドアのGTR。
このセダンGTRは日産の子会社のオーテックという会社がスカイライン誕生40周年を記念して
422台のみ制作した車なんです。
中古車価格もどんな感じになるかは想像に難しくないと思いますが、
20年以上前に車で650万-1000万円です。
20年前の車でこの価格。捨てるほどお金がないと買わないですね。
ワイスピの車、どんどん行きましょう。
ホンダS2000
中古車価格200万-700万円
F1並みのレブリミット9,000回転の高性能エンジン。
NA2.0リッターエンジンで250馬力を発生させる、究極のホンダVTECエンジン。
後にも先にもこんな車は発売されないであろう。まさに名車。
ここで語りつくせません。
三菱エクリプス
1994-1999年にアメリカで販売されていたモデル、一部が日本に逆輸入されている。
このため中古車市場で流通しているのは左ハンドルのみ。
ワイルドスピード1作目に登場し主人公のドミニクが乗っていたモデルは中古車市場で60万-180万、
トランスミッションの設定はオートマのみ、
クーペモデルとオープンモデルがありますので
ガリバー的には断然オープンモデルがおススメですが
20年以上前の車でオープン機構の故障や幌まわりの部品が少なくなってくると予想されますので
覚悟がない方はクーペボディをおすすめします。買って後悔してほしくないですからね。
三菱ランサーエボリューションVII(セブン)
2作目のワイルドスピードX2でブライアンが乗っていた車です。
2001年販売モデルで通称ランエボと呼ばれています。
このランエボVII(セブン)はランエボVI(シックス)から顔つきが柔らかくなりましたが
次のランエボVIII(エイト)ではさらに柔らかい顔つきになるので
ちょうどデザインの過渡期の車です。
ワイスピに登場するってことはスポーツカーなんで
家族持ちにはツライ車と思われるかもしれませんが。このランエボは違います。
まず4ドアセダンなんです。
ミニバンほどのファミリーカーではないですが
私の父が車を乗る時代にミニバンなんてなくて、
むしろ幼少期の我が家は夫婦+3姉弟でセリカXXでしたから。
スープラの前身の2ドアクーペです。
それを思えば両親+子供一人家庭であれば4ドアセダンで全く問題ありません。
奥さんの運転免許がAT限定だからスポーツカーは無理。そんな方もご心配なく。
このエボリューションセブンより前はマニュアルミッションしかなかったのですが
このエボリューションセブンからオートマ車が発売されました。時代の流れですね。
AT車はボンネットダクトがなくて出力もちょっとだけ抑えられていますが、
見た目も走りもスポーツカーそのものですので
家族持ちで車1台持ちでも不自由なく乗れる映画でも大活躍した1台です。
中古車市場では100万から250万で買えます。
ちなみに今2020年10月24日現在、埼玉県の中古車ショップで
ワイルドスピードX2のブライアン仕様のランサーエボリューションが売られています。
250万円でお釣りがきます。
4ドアでオートマはいいけどキャンプ行けないじゃんていう方は
あきらめるかキャンプの時はレンタカーを借りてください。
しかしさすが三菱自動車です。
スポーツカーの走りと搭乗可能人数と積載能力まで網羅した一台があります。
2005年はランサーエボリューションIX(ナイン)をベースに
ステーションワゴンに仕立て直されたランサーエボリューションワゴン。
通称エボワゴンです。これもマニュアル車とAT車両方設定があります。
スポーツカーの乗りたいお父さんもこれなら家族を納得させられますよ。
必ず全てお父さんが運転すると約束してマニュアル車を買ってもらいましょう。
今の時代に家族持ちがなんの苦労もなくマニュアル車に乗るのは不可能です。
ある程度自分が負担するつもりで奥さんを説得しましょう。
上手いこと言って奥さんの運転免許のAT限定を解除させられれば最高ですけどね。
中古車市場では2005年のMTモデルで100万円台後半からあります。
台数が少ないのでご近所さんとかぶることも少ないでしょう。
ATモデルは120万から200万ってとこです。
ATモデルの方が走行距離とかいろいろ考えると割安ですね。
しれっと奥さんに話して買えちゃうような車です。
何度も言いますが今ならブライアンモデルのランエボVIIが埼玉で250万円で買えちゃいますよ。
1台しかないのでぜひお早めに。こんなカスタムカーが格安なのも中古車の良いところですね。
車持っていてもカスタムするとけっこうお金がかかります。
カスタムだけで200万-300万円くらいかかる車を中古車屋さんはコミコミ250万で売っています。
カスタムカーを自分で依頼して製作してもらうより。
中古で買った方が安い、工賃も払わなくていいですしね。これも中古車のメリットです。
スカイラインR34 GTR
スカイラインのGTRとしては最後の型です。次のGTRはスカイライン名義じゃないんで。
中古車市場ではめちゃくちゃ価格が高騰しています。1000万-2700万。
R33GTRはボディ拡大して評判悪かったのでR34は少し縮小しています。
この時代はS14シルビアもそうですけど大型化して評判悪くてサイズを小さく戻す流れみたいです。
R35 GTR
このR35型からGTRはスカイラインから独立しました。
エンジンがVR38DETTに変わり、これは職人さん手づくりの3.8L/V6ツインターボエンジンです。
先代のR34の最高出力は280PSでしたが現時点でのR35GTRの最高出力は600PS。
国産スーパーカーと呼べるほどレベルアップしています。
中古価格で450万-2200万です。R34より安いんですね。
フェラーリやランボルギーニは最安値でも1000万円しますから
それに比べると国産の安心感でこの価格でスーパーカーに乗れるのは超おすすめです。
R35GTRはみんな1000万すると思ってますから。ステータス性もいいですよ。
おしらせ
本日はこんなところです。
このブログの内容は、 STAND.FM ガリバーのおすすめ中古車ラジオ に
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最後までご覧いただきありがとうございました。
ガリバーでした、バイバイっ。
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