2030年新燃費基準と自動車電動化

小池の百合子さんがガソリン車規制に輪をかけた発言をされたそうで。

東京都は2030年までに脱ガソリンだそうです。

メディアも悪いですよね。記事の最後まで、ハイブリッドはO.K.とは書かないんだから。

知らないわけじゃないんでしょうけど、小池さんは過激なこと言っていた方が読者は興味を持ってくれますからね。

より正しい情報を伝えてもらいたいものですが。

こんな書き方では、みんな2030年までに完全EV化と思っちゃいますよね。

実際のところは、2030年までに東京都内での新車販売は、ガソリンや軽油だけで走る車はダメ。

ハイブリッドや燃料電池、既に走っている車や中古車は脱ガソリンの対象外ということなんでしょう。

しかもトラックとは貨物車は例外になるんでしょう。

ここまで、伝えないから、ヤフーニュースのコメントが荒れるんですよ。

でも、最近車離れが進む中で、こんなにたくさんのコメントがあって、

ガソリン車がなくなることを惜しんでくれるなんて、僕は一自動車ファンとしてとても幸せな気持ちになりました。 

しかし、小池さんはそんなことを言っていますが、

国土交通省と経済産業省は2030年度を目標に新燃費基準を25.4km/Lとすると去年発表してますよね。

これを守ろうとすると、2030年には自然と純粋なガソリン車はなくなります。

純粋なガソリン車のWLTCモード燃費で一番優秀なミライースでも無理、2番、N-WGN、3番スイフトも当然無理。

結果的に2030年には全ての車がハイブリッドにならざるを得ない。

と、こんな感じの事をあの有名なベストカーWEBで小野さんという人がコラムを書いていました。

この人も人が悪い、ベストカー編集部も人が悪いですね。知ってるくせにこの書き方。

小池都知事を血祭りにあげて、民衆をあおっているメディアの方々と同罪です。

なんでか、それはですね。2030年に目標とされている新燃費基準25.4km/Lの考え方です。

この新燃費基準というのは企業別平均燃費基準方式というもので、自動車メーカーの企業別の平均燃費基準なんです。

自動車メーカー別の販売台数に対する平均燃費が25.4km/Lを達成していればいいということなので、

例えば燃費が35km/Lの車があれば、販売台数にもよりますが、燃費基準の25.4kmを下回る、

燃費20kmとか18kmとかの車があってもいいよということです。

なぜベストカー編集部もコラムニストの小野さんもこの事実を知っている事を、私が知っているかというとですね。

小野さんのコラムは、全ての車種にCAFE2030を適用すればいいだけと締めくくられています。

CAFE2030というのは、2030年度までに企業別平均燃費基準方式で燃費25.4km/Lを達成する動きのことです。

CAFEとはcorporate average fuel economyの略です。日本語で言うと企業別平均燃費基準ということです。

で、ベストカーwebの小野さんのコラムは、全ての車種にCAFE2030を適用すればいいだけ、と締めくくられています。

全ての車が燃費25.4km/Lを達成すればいいと。

こういう風に書くということは、国土交通省と経済産業省が2030年に目標としている基準は、

新燃費基準25.4km/Lを守れない車が存在することができる、ということを小野さんは、

そしてベストカー編集部は知っているからです。

だからこんな、奥歯にサクランボもちがひかっかったような言い方をしたんですよ。

サクランボもちを知らない人はググってくださいね。

絶対知ってますから。みたら、ああーこれのことかー、懐かしいーってなるあれです。

サクランボもちはどうでもいいですが。

いずれにして小池さんの一言で、純粋なガソリン車が消滅する時期が少なくとも早まってしまう、

自動車メーカーは危機感を持って、純粋なガソリン車以外の販売競争力のある、

消費者を満足させる車の開発を加速させるでしょう。

2030年代半ばには純粋なガソリン乗用車の新車販売はなくなる事に変わりはないので、

新たな楽しい車を開発していただけることを期待するのみですね。

ホンダなんかはけっこうたくさん売ることを目標にしていない楽しい車を出してくれるので、

ある意味楽しみでもあります。

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